山崎みやこが飲み物を、そして対談相手がおつまみを用意して、気になるあれこれ、どうでもいいあれこれを話す、雑談のような対談。ちょいと、一杯いかがですか。どうぞお楽しみください。

山崎
こんばんは。お邪魔します。
わぁ、久しぶり。シモシュさんのスタジオ。
今日はよろしくお願いします!
シモシュ
どうぞ、どうぞ。
これね、俺が作ったの。梅干し。
ごきげんにうまいから。売れるよって言われてるくらい。
去年から作り始めて、今年2回目。
今年は絶品ができたの、絶品。もう一回言っていい?絶品だから!
山崎
すごい、もうシモさん節!(笑)。
私も去年、お味噌作ったって言いましたっけ。
自分で作ることにも興味が出てきて。
シモシュ
ほんとに!?楽しいよねぇ。
手で作るとエネルギーが違うよね。
山崎
違いますね。あれはやらないとわからないですね。
今回の企画、シモさんは一番盛り上がってくれると思ってた!
シモシュ
わははははは。こりゃ盛り上がるよ。
山崎
これ、ほんとにキャラ出ますよ。
キャラ出るし、割と私の予想通り(笑)。
シモシュ
それって音楽にも反映してるの?
山崎
してますね。全部一緒なんだなって思った。
シモシュ
くくくくくっ。
まずは乾杯しようか。
山崎
はい、私が持ってきたのは日本酒です。「蔵元の隠し酒」って言ってね。
蔵元さんの情熱がすごくて、日本酒を広めるためにイベントもたくさんやってて、素敵なんです。これがまた、ワイングラスで飲むと美味しい酒で。
これ、本醸造なんですよ。私はふだんは純米ばっかり飲んでるのですが、これはご飯にも合うし、取り合いになるくらい人気のお酒なんです。
シモシュ
ほんとに。すごいね。
二人
乾杯!
シモシュ
飲みやすい、すっきり。
山崎
どんどん飲んじゃいそう。
シモさん、そんなにお酒飲めないですよね。
シモシュ
でもね、おれ、盛り上がったら盛り上がっちゃうから。
山崎
知ってる。良く知ってる。
盛り上がった時のエネルギーは私が人生で出会った方の中でもトップクラス。
シモシュ
わははははは。やったー。何でも一位は嬉しい。
これね、ちょっと変わった触感の豆腐なの。プリンみたいな。
これにねイワシの削り節をかけてね、そして、これも良い醤油だから、たらしてたらして。ここはすごく美味しい豆腐屋さんなんだけど、なんとそこで作った油揚げもあるの!
油揚げをただ焼いただけで食ったことある?
山崎
ないかも。なんか挟んじゃう。
シモシュ
へへへへっ。
これが最高に美味いの。
山崎
いただきますー。この可愛いきゅうり、シモさんやったの?すごい!
シモシュ
想像でね。何回か失敗したんだけど。
山崎
改めまして、今回はほんとにありがとうございます。
シモさんワンマン、楽しみです、ほんとに。
今回、タイトルを付ける役をいただいて、考えるのがすごく楽しくて、そればっかり何日も考えてました。
慌ただしい中で、それを妄想する時間が楽しくて。
シモシュ
すごいタイトルつけたなって思って。さすがですよ。
山崎
シモさん関連は何でも考えるの楽しくて。
早いですよね。出会ってから。初めて会ったのいつだっけ。
シモシュ
ネクストの2周年の時に出てるから、2年目に出会ったんじゃないかな。
山崎
2006年くらいかぁ。2005年に始めたから。
シモシュ
そうか。じゃぁ、モンゴルライヴの前だっけなぁ?
山崎
いえいえ、モンゴルの後です。
初めて会った時にプロフィールにモンゴルでライヴしたって書いてあって、変な人がきたって思ったんです。モンゴルでライヴ?って。
名前もシモシュだし、ものすごい変わった人が来たって思った(笑)。
いまさらですが、なぜ、モンゴルでライヴしたんですか?
シモシュ
たまたま、ずっと仕事で御世話になってた方がモンゴルに移住しちゃったの。
モンゴル遊びおいでよって話になって、せっかくだから行くついでにコンサートしたいって言ったら、組んでくれて。すごいことになっちゃって。
山崎
私、モンゴルのイメージがあまり湧かないんですけど、ホールとかで演るんですか?
シモシュ
僕が演ったのは、ドラマ劇場って言うモンゴルの民族芸能をするような由緒あるホール。こっちでいうサントリーホールみたいな。
山崎
へぇ。すごいところで演奏したんですね。モンゴルの方って静かに聴かれるんですか?
シモシュ
それがさ、当時ちょうど、社会主義から民主主義になったばっかりの頃でさ、携帯も普及し始めたところで、国民もけっこう動揺してる状態なの。
映画だろうが、コンサートだろうが、携帯電話は平気でしてて。
ただ、聴いてないかって言うとちゃんと聴いてる。でね、演奏中もずっとひそひそひそって声が聴こえてて。落ち着かないなぁって思うけど、ちゃんと聴いてるの。
向こうのクラッシックの方とのジョイントコンサートだったのね。先に向こうの方がやって、僕の「ギヤマン」って曲あるじゃない?あれ連弾したの。
山崎
わぉ、素敵だ。そのモンゴルの方は人気のあるピアニストだったんですか?
シモシュ
クラシック界では知らない人がいないってくらいの人だったの。
まずそのクラシックの方がやって、次に僕のコンサートをやったんだけど、終わった後に楽屋に色んな人がわぁって押し寄せてきて、すごく喜んでくれたの。
山崎
モンゴルの方にも響いたんですね。
シモシュ
モンゴルは何かとすごかったよー。これ話すと長いな(笑)。
山崎
どれくらい行かれてたんですか。カルチャーショックとかありました?
シモシュ
あった、あった。一週間行ってたかな。まずホテル行って、ホテルが普通じゃないんだもん。
山崎
普通じゃないホテルって(笑)。
シモシュ
フロントにお湯が出ないんですけどって言ったら「はい、そうです。」って言われて、「あっ、そうですか。」って切るしかなくて。
でもそれはなぜかと言うとね、社会主義でやってた頃は大元で供給されない限りお湯は出ないってなってて。全部配給だから。それが普通だったのね。
みんな同じ給料だし誰も努力しないし、全体的にだらーーっとしてるの。
例えば、荷物を届けに郵便局に行っても、一時間待たされるのとか当たり前。
誰もせかせかしてない。
で、そこで民主主義になって。急に制度が変わったから、今度はせかせかする人間も現れてくるわけ。そのギャップがおもしろくて。
山崎
すっごく面白い。
シモシュ
で、ちょうど僕がヘンリー(シモシュさんのスタジオのスタインウェイ)を買うか悩んでる頃だったの。
モンゴルに行ったら、クラッシックでトップと言われてる人が大学の教授で「モンゴルで一番良いピアノだから、僕の教室のピアノを使っていいよ。」って言ってくれるんだけど、弦は切れてるし、ガタガタのヤマハのピアノで。
これかぁ・・・って思って。
で、音楽室によく肖像画が飾ってあるでしょ。
あれも日本で見るより、明らかに数が少ないのよ。
多分なんだけど、ロシア圏だと思うから、この作曲家は聴いちゃいけないとかあるのかな、と。
でも、そんな中でも、ガタガタのピアノで頑張って音楽やろうとしてるわけじゃない?
そんなのを見てたら、スタインウェイを欲しいなんて贅沢なんじゃないかって思ったりして。
それで、帰ってきて、色々考えてて。
でも、スタインウェイの人達だって、本当に良いピアノを作りたいって職人が頑張ってるからそれはそれじゃない。金が無くても音楽を出来るありがたさみたいなところと、もっとピアノを追究したいっていうのと、両極を感じて、挟間に立っちゃって。
山崎
うわぁ、本当にそうですね。どちらも懸命ですものね。
モンゴルにはそもそもミュージシャンって方がいるんですか?CD出したりとか?
シモシュ
ちょこちょこ出始めた時期だったんだよね。
徐々に世界とのネットワークが繋がり始めてきてて。
ちょっとヒップホップ系の人がいたりとかしたんだけど。
でもモンゴルは、民族音楽が本当にすごいから。ホーミーとか馬頭琴とか。
そういう大地の中で産まれた文化とか特色とかあるじゃない。そういうものがだんだん電子音楽になってきて、つまらないなって。こうなっちゃうとどこも同じになっちゃうのかなぁって思った。ネットワークが繋がれば繋がるほど。
山崎
文化が発展するとみんな同じ道を辿りますよね。
小さな話ではありますけど。中央線の駅もどんどん改造してみんな同じ感じになってる。
小さなところから大きな国単位まで、そういう傾向はありますよね。
シモシュ
ね、どこの駅で降りてもわかんないよね。
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