山崎
そうなんだ。
ぬまさんはこの感じに騙されちゃうけど、すごくきびきびしていますよね。
メールのお返事とか、相当早い。
色々な方と日々連絡取りますが、ぬまさんには安心感あります。
ダメでもきっと早く教えてくれるって。だから次の段階にもいきやすいんですよね。
n uma
自分がレスが無いのが苦手なので、、、
「今日、巨人勝ったね。」とか、どうでもいい会話ならスルーしてもアリだけど(笑)。
仕事の依頼とかお願いとかは、はきはき回答します。
山崎
ぬさんとお仕事や音楽で関わったことが無い人は、真逆のイメージ持っている思う。
フライヤーとかお願いしても、こんなのどうっていう、最初イメージを連絡くれるのが本当に早い。
n uma
あっ、でもそれはすごく幸せなことだからですね。
一人のクリエイターとして何かを生み出せるやつだと認識してもらって、お願いしてくれるわけだから。
それはみやこさんでも他の人でも、n umaに絵を描いてほしい、n umaのデザインでやりたいと言われたとき、すごく嬉しいし、なるべくだったら応えたい。嬉しいって気持ちのまま、すぐ作れちゃう。
今のところ、それを生業に出来ていることが超幸せだと思いますね。
お願いされると、すごい盛り上がって、すぐ描こうって思っちゃう。
逆に2日、3日寝かせちゃうと僕の場合はダメなんです。
冷静になっちゃうっていうか。
山崎
確かに絵に躍動感ある!今産まれた!みたいな。
n uma
わはは。始まりのドキドキ感ってすごく好きで。
例えば、昨日まで対バンの繋がりだった人に「ぬまくん、今度スライドギター弾いてくれない?」って言われた時の嬉しさ!
一人のギタリストとして、すごく光栄だし、超嬉しいし、超練習する(笑)。
山崎
一番、素敵な在り方ですね。
そう在れたらいいなって思っている人は多い気がします。
n uma
基本的に褒められる、認められるってすごい好きで(笑)。
「この間、〇○くんと飲んだときに、ぬまのこと超褒めてたよ。」とか、そういう話、すげぇ聞きたい(笑)。
何でもいいんです、あいつは良いやつだ、あいつは気持ち悪いよね、でも。
それが好意的だったら、超嬉しいし、超聞きたい。
だから、それが仕事に繋がってて、絵がうまいでも、デザインが良いでも、誠実に
してくれるでも、話しやすいでも何でもいい。僕に白羽の矢を立ててくれると言うことはそれだけ評価してくれてるってことだか
ら。それこそ、今回のイベントの話をもらったときも、すごく上がった!
えー、そんなときにやっていいのって。
山崎
色々な方に何かをお願いする時、ゆっくりゆっくりじわじわ何かを生み出すタイプの方とぽーんって瞬発力で良いものやってくれる方がいらっしゃると思うんですけど、私の中で、ぬまさんは瞬発力のある方だと思っているんです。
私はぬまさんの音楽がとても好きなので、自分の企画にお呼びしたりしていましたが、ぬまさんが作る世界の方がきっととんでもないぞっていうのはわかってたから。
n uma
ふだんの絵とかデザインとかと違って、なんやかんやで一番好きなところから、吸いだして吸いだしてやれるのは音楽。
山崎
今回、ぬまさんが組んでくださった企画、詳細を頂いた時、ものすごく豪華でびっくりして、感激したんです。
どういった感じで内容が決まったのですか?
n uma
みやこさんからお話しがきて、「うわ!うれしー」ってなって、例によってそのテンションでいろいろ考えたんです(笑)。
ここ1、2年で一番衝撃を受けた表現者が「東行」くんで。彼とは2年前のハナレグミのシークレットライブで知り合ったんですが、いきなりギター1本でパンクをやりだしたんですよ(笑)。
タカシさんが歌ったあとに(笑)。
その衝撃があまりにも大きくて。彼はパンクをしたりラップもしたりしてて、その表現がとてもグッときて。
んで、その彼がダブルフェイマスの栗原さんと、バタードッグのトモヒコさんとバンドやってて「なんじゃそれ!これしかない!」って(笑)
そして、Echosticsさんとは数年前にフランス大使館のイベントで知り合って、何度か共演させていただいていて。
なんか孤高な感じに惹かれてて…。さらに今回はMSCというラップグループからprimal君を呼んで一緒にやらせていただくことになったんです。 …ほんとにおいらの周りはすばらしい人がたくさんいて幸せ者ですよ(笑)。
山崎
ぬまさん自身がとっても魅力的ですから、周りに魅力的な方がどんどん集まってくるのはわかります。
それにしても東行さん、とんでもなく凄そうな方ですね。永積さんの後に、ギター一本でパンクって、、、(笑)。
Echosticsさんは4月にぬまさんと一緒にご出演頂きましたよね。浮遊するような世界観がとても素敵でした。
今回はまた新しい形なのですね。
ものすごいことになりそうで、今からわくわくです。
本当に素敵な企画をありがとうございます!
ところで、ぬまさんはあ音楽の時と絵を描いたりする時で、自分の中でモードを切り替えるようなことってあるんですか?
n uma
そうですね、意識的に。
山崎
生み出すっていうのは一緒でも、やっぱり全然違う?
n uma
みやこさんみたいに、フライヤーの時にある程度のイメージを伝えてくれて、あとはn umaさんの自由でお願いしますって人もいれば、
もっとはっきりとこうしてほしいという希望がある方もいるので、そういう場合は、相手の気持ちに寄りそうようにしています。
イヤらしい週刊誌みたいなのか、おしゃれなデザイン書みたいなのか、どっちですか、みたいなことは聞いたり。
相手が納得して喜んでもらうのが一番なので、一緒に案を出したりしながら、引き出してあげて最終的に満足してもらえれば、って感じで、かなり相手寄りですね。
でも音楽だとやっぱり自分自分になりますよね。
メールではへりくだって、みなさまお疲れ様ですとか言っているけど、こういう曲作ったからこうして、みたいな(笑)。
なんやかんやで自分自分ですね。音楽やっている時が一番我を出しているし、バンドメンバーも楽しそうだと嬉しい。
曲によってはこれ楽しく出来てる?ってなったりしながら。
山崎
ぬまさんは音楽は昔から?
n uma
いや、全然。大学デビュー。
山崎
へぇ、そうなんだ。それまでは聴くばっかり?
n uma
僕が小6のときに、ねえちゃんが中3で、バンドブームだったんですよ。
僕はたまとか詩人の血とか好きで。
ねえちゃんは、ジュディマリとか、ユニコーンとか聴いてて。
で、ねえちゃんがバンドやるからギター買うって言うから「やったじゃん。」って言ったら
「一緒に買おう。二万出して。」って言われて。
ちょうどお年玉持ってたから二万渡したら、二万でエレキギター買ってきて。
ねえちゃんもしかして出してないじゃん、すげえなって言って(笑)。
当時ねえちゃんはジュディマリのコピーとかやっていて、そういうのは傍から見てました。
僕はねえちゃんが学校行っている間に、部屋に入ってギターのバンドスコア見たりして。
しかも一番最初に弾いたのがユニコーンの「リンジューマーチ」(笑)。
だからいつも思うんですけど、その時から死んだ後とか、あの世の事とか興味があったんでしょうね。
山崎
あの曲、死んだ人の名前がポンポン出てきますものね。
n uma
そうそう。ジミヘンとか。
山崎
ブルースリーとか(笑)。 オカルトなんかもその辺から興味を持ち始めたのですか?
n uma
オカルトに関してはかなり小っちゃい頃から。小学校1、2年くらいかな。
当時、色々あったじゃないですか。木曜スペシャルとか、川口浩が探検したりとか。
ああいうのとか、おばけとか、非科学的でありえないようなものにすごく惹かれてました。
持論なんですけど、僕らってファミコンとかスーファミとかプレステとか、テクノロジーの進化を子供のゲーム文化として享受して、子供ながらに時代の流れを感じることが出来た幸せな世代だと思うんですよね。
だから技術力とか科学的なものにコンプレックスに近い憧れがあって。
学研の科学とかみんなやってたし、シーモンキーみんな持ってたし(笑)。
科学のことを信用している反面、オカルティックなおばけとかが、ものすごく美しく楽しそうにみえたんですよね。
山崎
実際、おばけをみたりとかは?
n uma
あれはおばけだった、みたいなことは一回くらいしかない、、
基本的に霊感的なものはゼロ!
ゼロだけど、こっくりさんやったりとか。
僕らの時代は、エンジェル様とか分身様っていうのがあって、あぁ、動いたとか、やってました。
山崎
そこは恐怖心でなくて、興味しかなかったんですか?
n uma
いや、やっぱり畏怖の念が強かったですよ。
ずっと、いいえで回ってると、帰ってくれない、どうしよう!って。
そうしている間に休み時間が終わって、先生が来ちゃって、途中でやめたら呪われる!って。
次の日くらいまで眠れなかったりして(笑)。
山崎
怖いなって思う気持ちはあるけど、興味を止められなかったんですね。
n uma
そう、畏怖の念はあるんだけど、やっぱりすごい好きで。
それに、子供の頃は、真剣になんで夜なんだろう、昼でも良いし、明るいとこに出るおばけだっていていいじゃん!とか考えてました。
1人くらい楽しいおばけいてもいいのになぁって。
山崎
確かにそうですね(笑)。
ぬまさんは学生時代はどんな感じだったんですか。
剣道やってたんですよね?
剣道は私の中では、運動というより精神を研ぎ澄ますイメージあるかも。
n uma
あぁ、でもやっぱり競技色は強いです。
勝たなきゃだめだし、ものすごい厳しいところだったので。
山崎
剣道は長くやってたの?
n uma
そうですね、小1から高校卒業まで。12年くらいか。結局、辞める勇気がなくて。
山崎
でもやっぱり、好きだからやってたんですよね?
n uma
最後の方は、それで進路が決まってたからやってたかな。
義務教育をちゃんと消化してなくて。ちゃんと勉強したのは小学校6年くらいまでで、、
山崎
あとは剣道?
いわゆる、一芸ってやつですか?
n uma
そう、だからすごーく成績悪くて。
秋田は剣道が盛んで、今はやっちゃだめなんだけど、当時は引き抜きとかあって、
秋田で三番目に良い高校に入れてもらったんですけど。
山崎
将来有望な選手として!
n uma
まぁ、そうです。特待生みたいな感じで、中学3年の春休みにはその高校へ行って練習してたので。
でも、ものすごいいじめもあって大変な3年間で。
山崎
男性でもいじめってあるんですね。どんな感じの?
n uma
わかりやいですよ。あからさまにただただ怖い先輩(笑)。
山崎
うゎぁ、でもぎりぎりそういうのがある時代なのかなぁ。
n uma
そうですね。あと田舎だったし、剣道部がすごく強くて、専用の道場があったので、隔離されてたんです。
だから、剣道部ではいじめられるし、教室へ行くと監督の指示で球技大会とか出ちゃダメで、何あのノリの悪いやつってなって。
山崎
そっか、怪我しちゃまずいですものね。そりゃ、色々大変だ。
n uma
そうなんです。それで、休み時間とかすごい孤立してて、しかもバーンとヤングギターとか読んでて。
その時はわからなかったけど、今思うとナゾ感半端なかったと思いますね。あいつ気持ち悪いって絶対言われてたと思います。
山崎
話しかけてくる人もいなかったの?
n uma
はい、ほっとんどいなかったですね。
もう、教室で間が持たなくなってくるから、最後の方はずっと剣道場にいました。
そうすると、同じ剣道の部員でうまいこと教室で立ち回れなかった剣道部の奴らが集まって来てて。
「女子と手つないだらどうする??」みたいな話をずっとしてた(笑)。
山崎
かわいい(笑)。
n uma
結局女子と話すこともない環境でした。
でも音楽とかはすごく色々聴いてて。
ちょうど、僕らが高1の時って、1995〜1996年で、ベックとかビョークとかオルタナって言葉が出てきた時で。
で、僕はハードロック少年だったんですが、エレキギターを早めに持ってしまった子の運命で、速弾きが偉いと思って、ずっとジャーマンメタルを聴いてて。
イングヴェイとか、ハロウィンとかガンマ・レイとか。
洋楽というかハードロックをめちゃくちゃ聴いてたんだけど、急に レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが出てきて。
バックはハードロックなのに上物がヒップホップで、これ超カッコいい!ってなって。
山崎
へぇ。その音楽についての感動は誰かと話し合ったりは出来たんですか?
n uma
それが、残念ながら誰もいなかったんです。
一人で"セレクト"ってシリーズをカセットテープを作ってた。
ステンシルのこすって写るあれをカリカリやって、几帳面なので、全部英語で作って。
セレクトシリーズが60くらいまであった。
山崎
カリカリこするやつ!私もやったなぁ。その音源はどこで入手していたんですか?
n uma
秋田にタワレコもないし、もちろんyoutubeもないし、基本的にラジオから取り入れてました。しかも基本的にAMで。
ミリオンナイツ聴いて、そのままオールナイト聴いたりとか。
けど、ハードロックはオズディスクっていう秋田のタワレコのような店があって、そこで買ったり。
でもレイジアゲインストマシーンの1stには本当にびっくりして、ハードロックじゃない!なんて言うんだろう、、!って。
そしたら、オルタナティブロックってラジオで言ってて。
えぇーー!って思ってたら、ビースティボーイズ、ベック、ビョークとかも流れてきて。
山崎
ってことは、ラジオで得た情報がメインで、その人たちがどんなビジュアルかとか、そういうのは後から知る事になるんですか?
n uma
そう!だから、全然知らなかった!
それを知らないまま、高校三年間、音楽が超好き、という自尊心だけもってました。
クラスでハブられてるって思ってたけど、剣道部のみんなに「おれ、話したらけっこう面白いやつだし、、」とか言って(笑)。
みんなも優しいから、僕のことは"ちかちゃん"って呼んでたんですけど、
「ちかちゃん、あれだよね、音楽詳しいしな。だってあれだろ、ねえちゃんに買わされてギター持ってんだろ。」とか言って。
山崎
わぁ、なんだかきゅんとする会話ですね。それはもちろん秋田弁ですよね。どんな感じなんですか。
n uma
「おれ、ちょっとクラスでよ、ハブられてるよった気するけど、なんともねー。」って(笑)。
で、クラスに超美人な女の子がいて、"とても"って"しったげ"って言うんですが、「しったげめんけ〜。あの子がオルタナティヴロック聴いてたらイチコロだで。俺のセレクト20とか、貸してあげれるのに。俺、あの子にペイヴメントの曲の良さ、伝えたい。」とか言って。
山崎
女の子にペイヴメントの良さを!(笑)。おもしろすぎる!
n uma
あの時に、ロッキンオンとか読んでたら良かったんだけど、ロッキンオンの存在を知らなかったんです。
山崎
本屋さんの音楽雑誌コーナーに行かなかったの?
n uma
バンドやろうぜとヤングギターとバーンしか買ってなかったですね。
ねえちゃんはパチパチとかB.PASSとかGBとか。
ねえちゃんの買ったGBの付録のギタースコアだけはいつも見てました。
渡辺美里のマイレボリューションのコードとか。
山崎
女子が読んでるのは、パチパチとかだったかもしれないですね。
n uma
そうですね、黒夢とかルナシーとか。
僕、黒夢とルナシー、すごい好きなんですよ。僕がちょうど中2の時にメジャーデビューしたのかな。
友達にすぐ「デジャヴ」を貸してもらって。最初は日本語歌ってるってわからなく
て、でも、超かっこいいって。
山崎
すごかったですよね、ルナシー旋風。
n uma
ビジュアルロックっていう言葉も多分まだなくて。
山崎
新しい感じはしましたよね。 私もすごい覚えてるのが、何かのフェスに行った時にルナシーを観たことがあって。私はトリのユニコーンが観たかったんですけど。
それで、まだ人気がないから、昼のうちにルナシーが出てきて、ほとんどの人は盛り上がってないんだけど、前の方に少しだけ熱狂的なファンの方が来てて。
みんな黒服で安全ピンをこれでもかってくらい、ばーってつけてて、びっくりしたんです。
なんだろう、この人たちは、、!って言う。
ぬまさんは高校を出たらどうしようとか考えてたんですか。
n uma
そろそろ好きなことやりたいなっていうのはあったんですが、びっくりするほど学力が低くて。二桁取ったことないくらい。
勘が冴えてたら14点位は取れたけど、それこそ400人位いて、390位とか。
山崎
へぇ、それは意外。そう思うと、学校の勉強とか関係ないのかもしれないですね。
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