びゃっきーあ、そうだ、これ聞きたかったんだ!音楽と仕事の人生のパーセンテージみたいなやつ。

石塚難しいこと言いだしたぞ、また(笑)。

びゃっきーいや、簡単な簡単な。ね、自分にとってどれくらいの比重なのかなって。

石塚おー、んーっと、お先にびゃっきーさんは?(笑)。

びゃっきー俺は今、音楽は10%くらいだね。

石塚気持ちの話じゃなくて割合?

びゃっきーあ、いや気持ちも。気持ちでも10%くらいかな。

山崎この一日の終わりのスケジュールに載ってる、ポケモンは?

びゃっきーポケモン?ポケモンが、80%くらい?(笑)。仕事が10%か。

石塚俺もキン肉マンマッスルショットが60%だった頃あったよ。

びゃっきーあ、やっぱり、70%かな。ポケモンは70%、20%が仕事、10%音楽くらい。

石塚ほー。

びゃっきーポケモンすげーわ。この一年ポケモンしかやってねえ。

石塚俺は...そうっすね、今はねー、んーっと、どうだろうな。あのね、クロスワードやウェブ、プログラムを作るとか色々ある中で、音楽も案件の一個なんだよね。自分としては。だから自分がクライアントの自分の事業って感じでかな。別の仕事してるうちに音楽事業としての新曲が出来ちゃったとか、ライブ迫ってるからとかいうので、次の曲書かなきゃみたいな。スタジオ行ったりデモ作ったりとかすると、自分の仕事が遅れるってか、入れられなくなっちゃったりするんだけど、それはまあ、売り上げがあがる事業なのかそうでない事業なのかという違いなだけであくまでも仕事としての扱い(笑)。一応、音楽家としても事業者届けしてるしね。

びゃっきーじゃあ並列なんだ、完全に。

石塚うん並列!だから、そうそう、ミュージシャンとしての心の…なんだろ、そう、切り替えとかそういうの俺はない。本名じゃなくてほんとは輝くって字なんだけど、"石塚あきら"として、商売してるって感じ。

びゃっきーほー。じゃあ音楽を作るんじゃなくて"石塚あきら"を作っているんだね。

石塚あ〜、いいこと言ってくれた!それでいくわ、今度から。

びゃっきーあ〜、なるほど。

石塚なんか人と話すと良いよね、やっぱ。自分でも何やってる人なんだろうってね、気になるじゃない。うん、そうだね。そういう感じそういう感じ。"石塚あきら"を表現してるってことで。別に音楽じゃなくてもいいとまで言わないんだけど。

びゃっきーあーあーあー。何かわかる。

石塚だから、「ワンマンやる事になっちゃったから仕事出来ねぇんだよ」っていうことが俺は出来るし。
あと、上手くない俺に、なんか勘違いして「どうしたら上手くなるんですか」みたいなことを聞く人がたまにいるけど。

びゃっきーでも、歌、激烈上手いよね。

石塚ありがとうございます(笑)。まあ、ネクスト出たての頃知ってるから分かるかもねー。ね、多少聴けるようになったじゃない?最初の頃に比べると。
俺、仕事してない時期が何年かあって。もうガチで、週に2、3回ボイトレに行くとか、先生に習ってるとかっていう。収入すべて注ぎ込んで、先生についてやるっていうのと、スケール練習だけ1日5時間とか弾いてるとか。その間は仕事してないよね、もちろんね。で、何で食ってんだって聞くヤツとかがいてるんで、めんどくさいから「プロになる為に頑張ってます」とかデタラメ言ったりとかね(笑)。
そんなわけで、「まぁ、会社辞めてくれば良いじゃん」って答えるわけ。「なんだったら俺が辞めたって電話してやるよ」とか適当なこというと、皆泣きそうになっちゃうんだけど(笑)。

びゃっきーほえー。

石塚だって俺38歳くらいからだよ、ちゃんと楽器弾き始めたの。学生の時はちょっとだけバンドやってたけど。そもそも、会社終わってからライブ出来るっていう世界を知らなかったから。ライブハウス自体知らなかった、38歳くらいまで。知ったのは、うん、そのー、自由の身になってから(笑)。

びゃっきーそうかそうか、もう外の世界が何もないのか。

石塚うん、会社に住んでるみたいなもんだし、勤務時間終わったら、友達がライブやるから行く、みたいな生活があるっていうの考えたこともなかったねー(笑)。小山ひとみさんが歌うところの、あの"テレビに出てない人でもライブやってる"っていう世界知らなかったし。想像したこともなかった。

びゃっきーうーん、それはすごいな。

石塚で、MCでも言ってる通り、間違ってベースを買ってしまっているので(笑)。誰かがなんか言ってくれればギターになってたんだけどね。多分、ギターだと続いてなかったかなと思うんだけど。

びゃっきーほぅ。

石塚まぁ、わかんないんけど多分(笑)。
いい歳をして、ほとんど仕事しないで楽器だけを弾いてるっていうのが、何年かあって。ほんとは、10代くらいで学校も行かないで弾きまくったりしてたりするじゃない?あれがなかったから、俺は今それをやんなきゃいけないんだよねーっていうことで。だから、「歌とか習った方が良いんでしょうか?とか聞く暇あったら考えろ、お前はよ〜。」とか、言っちゃうんですけど。なんだろう…俺のキャラクターとしての発言と思われて「石塚さんそうは言うけどなぁ、、」って本気で動いてはくれないけど。

びゃっきーでも、ボイトレも、難しいんだよね。俺も1年間くらい通ってた時があったんだけど、昔。でも全然合わないっていうか、やっててもあんまり意味がないなーって。

石塚あの、オリジナルやる人には、ちょっと向かないってとこあるよね。どんな歌手になりたいって言われても、俺は俺になりたいって思うし。

びゃっきーそう、その先生の...になっちゃうんだよね。俺の声質が全くその先生と違う。その先生はさ、すごくいい声だったから確かにそれでやれば、それは素晴らしいものになるけど、俺がそれ目指しててても多分それにならないよって言うのが、その先生にはわからないんだよね。

石塚うんうんうんうんうんうんうんうんうん。

びゃっきーそう。もう全然わからない(笑)。そりゃね、あなたの声はパワーもあるし、、って。ダメだよこれ多分、と思って辞めた。

石塚うーん、やっぱりすでにステージとかやってて、オリジナルを歌う事に対してもっと上手くやりたいっていうのだと、「どんな歌手になりたいんですか?」って言われても「わかんねぇよ、そんなもんねぇよ」としか言いようがないよなーって思いながら。

びゃっきー最近、辞めた後になってから、歌手が色々気になるようになっちゃって。「あれ?これどういう歌い方してんだろ」とか、なんか細けぇとこすっごい観るようになって。だから、最近の方が多分辞める前より上手くなってるハズだと自分では思ってるんだけど。

石塚うんうん。

びゃっきーなんかルーチンワークでライブを入れてた時はそこまで頭が回ってなかった感じがするけど、ブレスの仕方ひとつとってみても、あーこうなんだ、とか、ここで"ヒッ"て入れるんだなとか。

石塚ある程度耳も出来てこないとね。自分の歌を録音して聴いたって無駄って。

びゃっきーあったけど、今はもう録音しないとダメだもんね。毎度録音して、毎度聴いて、気に食わないとこをなんとか気に食うように変えるにはどうしたら良いんだろうかって。他の人のを聴いて、このテクニック入れてみっか、このテクニック入れてみっかってガンガン変えてみて。なんか自分の目指してる自分じゃなくなってるんだけどね。だからどうパクれるか、みたいな世界になっちゃってるけど。

石塚うーーーん。俺は楽器の方は、どういう感じの音が好きとか、ある程度イメージはあるけど、歌はいまだにあんまよくわかってないね。

びゃっきーでも歌上手いよね、すっごい。

石塚うーん、マシになったっていうか、普通に下手なの人の末席に入れるようになったかな、みたいな(笑)。

びゃっきーいやーなんか、心にくると思う。

石塚ありがとうございます。師匠には演奏以外は完璧なんであと演奏だけですからとか言われます(笑)。あ、はい、ですよねぇ、みたいな(笑)
びゃっきーさん、曲とかって、ちゃんとこの時間帯で曲を作るとか、演奏するとか、一日の中で決まってる?

びゃっきーあ〜、それは、季節による。必ずそれをするわけではなくて、あのー今日はスタジオ入るっていう時にはやんなかったりとか、その時間を曲作りに充てたりとか、全然曲作らない時期があったりとか。もうバラバラなの。今はもうヒドイので、ポケモンに関わる曲しか作ってないっていう(笑)。

石塚生活が出るのが良いし、そうなるよね(笑)。

びゃっきー歌詞にポケモンがもう100%入ってきちゃうっていう。

石塚素敵です(笑)。

びゃっきーうん、曲作りにすっげー影響与えちゃってる、今。だから5分の曲なんて作んなくていいやってなってて、今。

石塚ふんふん。

びゃっきー1分30秒くらいでいいなっていう。主要なとこだけわかればいいかな、みたいな。

石塚ハハハ(笑)。

びゃっきー技名は入れないとなとか。

石塚ハハハハ(笑)。

びゃっきーひどいよ(笑)。

石塚必要な要件違う(笑)。

びゃっきー違う(笑)。

山崎会社員の頃と今とで、感じ方って違う?

びゃっきーあー、俺は一人になった方が全然ラク。会社にいた時は、あの...その... 他の社員の人とやりとりするだけでもストレスで、「なぜこれをやっといてくれないのか」とか、なんかすっげぇイライラがあったんだけど、一回出てそこがお客さんになると、耐えられるんだよねそれが。やってくれないことに対しても。

石塚んー、なんかダメで愛おしいなぁみたいな(笑)。

びゃっきー仲間だと思うと、イラつくんだけど、お客さんと思えば、全然イラつかないっていう。お客さんには懇切丁寧に説明するよ、っていう。    それぐらいわかっとけよとか思ってたけど、全然。わかんないんだったら何度でも説明しますよ(笑)。

石塚素敵。すばらしい。

びゃっきーお客さんだと思うと全部許せちゃうね、だから気がラクになったすっごい。あんまイライラすることがなくなった。

石塚俺はでも、そうだな...やってる業務によるのかな。今はね、ストレスない。ちょっとこの辺のスケジュールアレしないと死んじゃうから調整するかまぁ、ぐらいで、のんきに考えてられる。

石塚会社員の頃の開発の仕事って、家自体に帰んないからオフって特になくて。"社畜"っていう言葉自体が俺には理解できないの。だって生活そのものだったし。その中で抜け出してバーチャファイター打って帰ってくるだけの日常だったんで。「2」あたりは一日5万とか使ってたなー(笑)。

びゃっきー俺、鉄拳。今となっては合同になっちゃったけど。

石塚基本的に会社で寝てるし、起きたら仕事だし、飯食ったついでに業務して帰ってくるってのが日常だったからオフってなかった。だからその辺は特殊すぎて何とも言えないんだけど。
会社始めた後は、自分の仕事以外に、資金繰りとか、ストレスかかりすぎて、人格がヤバく、ちょっとヤバくなってたね。

びゃっきーあー、確かに。

石塚だからそういう意味では、今はそういうのが全然ないかな。なんか電車の中で、突然ケンカ始めるとか普通だったし(笑)。

びゃっきーうおー!

石塚ワレナベじゃなくて"石塚あきらアコウスティック"で俺のこと知ってる人だとイメージ出来ないかもだけど(笑)。小田急線でね、20年近く前はすごく混んでたから、おっちゃんが女の子に絡んでいて触ったりしてるわけですよ。「やめて下さい、やめて下さい」っていうのを、横にいたサラリーマンの男の人が「嫌がってるからやめて下さい」って。で、「何だコノヤロー」っていうのが始まったわけですよ。なんだけど俺、突然キレて、「うるせーんだお前ら」とか二人とも蹴飛ばしたりとか(笑)。で、女の子が「ありがとうございました」って、言ってきたんだけど、「うるせーな、お前騒ぎ起こすんじゃねー、このくそ女」とか言ってガーって怒り始めて。さらに別の男の子が「大丈夫ですか?」って女の子に言うから「テメー何もしてねーだろう!」って。今でもよくわかんないんだけど、とにかくしょっちゅう腹が立ってたねー(笑)。

びゃっきーやっばい(笑)。

石塚なんか狂犬みたいな時期だった。あの時は大きい案件のおかげでお金はたくさん入って来てたけど、人生のクオリティとしては低いよね。ただ、まぁやりたかったのは、世界一の何かを作りたいって気持ち、それだけ。その為には俺は悪魔にでもなるぜ、みたいな。そういう世界に入っちゃってたかな(笑)

びゃっきーなるほど。

石塚企業理念とか決めたりとかしてる?

びゃっきーううん。

石塚そういうのない?

びゃっきーない。なんか呪いで始めた(笑)。

石塚「阿佐ヶ谷システム社」のなんていうか…あの…ミッションとか?(笑)。

びゃっきーないないない。ないよ〜。

石塚うん。ないかー、やっぱ俺もない。お金貰えるところが味方、とかそういう殺伐とした感じ?

びゃっきーそう、そんな感じかなぁ。

石塚でもまぁ、曲がりなりにもなんかこう、俺の作ったクロスワードを…マクドとかでおじいちゃんが解いてる、とか見てさ。そういうじいちゃんの、ちょっとした暇つぶしになればいいなぁとか…お客さんを愛せるようになって来たというか。ハハ。そういうのはあるんだけど。全体として自分は何を事業として成していこうとかいうのはあんまりなくて、とりあえず自転車こがないと死んじゃうから、とかそういう気持ち。まあでも何回転もしてそこまで来たのかもしんないですけどね、考えてること自体は。

山崎 じゃあ、3年後こうなっていたいなとかっていうイメージもあまりない?

びゃっきー全然ない、俺。

石塚うん、とりあえず死なないってこと。自分で死なない、破産しない(笑)にはどうしたらいいかだけ、かなもう。あとこんな頭してるともう普通の企業に入れないんで(笑)。別にこれ意地になってやってるわけじゃないんだけどね(笑)。

びゃっきーまぁ、ミュージシャンでこの先、自営業とかやりたい方に言えることがあるとしたら、「白色申告じゃなくて青色申告がいい」です。これかな、これくらいしか。

石塚うん、いいこと言うね。じゃー、えーと...とりあえず社長とか自営業というのは自分で決めることなんで、自分が「ミュージシャンです」と言ったらミュージシャンなのと同じように「俺は今日から社長です」と言ったら社長なんで。とりあえず会社に辞表を出してみてはいかがでしょうか。あれでしたら、電話かけますんで(笑)。

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里村俊一(びゃっきー) プロフィール

阿佐ヶ谷システム株式会社代表取締役。
サーバとかネットワークとかコンピュータとかに普通の人よりは詳しい。
たまにピアノで歌う。
たまに踊ったりもする(ヘタレポッパー)。
ポケモンをこよなく愛する。

石塚あきら プロフィール

70年代的なスタイルを核に、ツインベースバンド、アコースティックベースでの弾き語りなど、唯一無二の謎スタイルで活動するボーカリストでベーシスト。現場の空気感が好きなので二回同じライブはやらない主義(二回同じものが弾けないわけじゃないんですよ!)。
特にネクストサンデーでは出演のたびに編成が異なることが多く、まったり微音から爆音編成までその時々での振り幅が大きい。お好みに合わせて観に来ると良いです。

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