★お二人のツーマンライヴはこちら★

◎11月21日 (火)
OPEN:19:00/START:19:30
3,000円 (1Drink付)

Nextsunday 12th Anniversary!!
シモシュ×高井息吹ツーマンライヴ
『piano swimmy』
出演
シモシュ / 高井息吹

山崎今日はシモシュさんのスタジオにお邪魔して、お二人にピアノ対談をして頂きたいなぁと思っています。
私の中でお二人の印象は似ている部分があって、今回ツーマンライヴのオファーをさせていただきました。
お二人のステージって、私の中では、ピアノを弾いているというより、ピアノとダンスしているなっていうイメージなんです。
そんなお二人がピアノについて話したら、どんな話が飛び出すんだろうってすごく興味があってお願いしました。
それでですね、唐突ですが、まずはこの紙に「ピアノ」というテーマで絵を描いていただきたいなぁと(笑)。

シモシュえーー。またまたそういう…(笑)。

息吹むずかしい、どうしよう。

山崎「ピアノ」というテーマだけで、どんな絵でもいいです。よろしくお願いします。

息吹うーん、うふふふ。

シモシュこれ、おもしろい。

夢中で描くこと数分・・・

山崎では、この絵をお互いに見ながら、対談して頂けたらと。

息吹わ、この絵好き。

シモシュわー、やっぱなんか出るね〜。

息吹シモシュさんの絵、"音楽"って感じ。

シモシュこれね、弾いてる時にピアノから出てる音を具体的にしたの。こういう感じっていうのを。いぶちゃんは見た目の印象と違うから、何を考えているのかっていう(笑)。

息吹んふふふ。これは、音色。これはまぁるくて小ちゃい高音の音で、これは高なり。わぁーーてなってるやつ。これはもっとおおらかなとき。でこれは、ぽろんぽろんってやつ。

シモシュでもびっくり。決めてないのにお互いにそういう印象で描いてる!おもしれぇ。

山崎ほんと、二人とも自分が出している音のイメージを描いている。すごい。

シモシュおもしろい企画だね。

山崎二人とも「え〜、むずかしい」って言いながら、躊躇なく描き始めたのがおもしろかった(笑)。

シモシュわははは(笑)。そうだよね、ハイって感じでね。

息吹描いてみたら、これは山みたいになって、これは目みたいになって、これは建物みたいになって、不思議だなって思った。

シモシュこういう音楽してるんだなって思うよね。これは印象的にズレないよね。多分、いぶちゃんの音楽をこれをみながら聴いてもズレないと思う。 ある話によると、人って言いたいことってひとつなんだって。で、それを手法を変えて言ってることが多いんだって。作家さんにしても音楽家にしても、根本はひとつなんだよね。 だから、それを絵にしようと何にしようと。まったく真逆を言ったりはしないと思うよ。 俺もこの絵を改めて見て、俺こうなのかなって思った(笑)。

息吹シモシュさんって感じする。

シモシュちなみにいつからピアノやってるの?

息吹習い始めたのは5歳。

シモシュ一緒だ。俺も習い始めたのは5歳。

息吹家にピアノがあったので、その前から触ってはいたのかも。

シモシュなるほどね。いわゆる普通にお稽古でしょ?

息吹はい、お稽古でしたね、クラシックの。

シモシュちゃんとクラシック弾いてたってこと?

息吹そうですね。ちゃんとかわからないけど、ふふふ。

シモシュで、作曲とか歌を始めたのはいつくらいなの?

息吹19歳の時なので、わりと最近なんですよね。

シモシュふーーん、それまでは全然作曲とかやってなかったの?

息吹なんか、あの、遊びで小学生の時に1回だけ作った曲があって。それと中学生の時も遊びで1回友達と作って。あとは全然やってなかった(笑)。

シモシュそうなんだ。ピアノを5歳の時に始めたきっかけは?

息吹まぁ、親なんですけど。でも多分ピアノが好きで。覚えてない頃から好きだったのかな。覚えてないけど、触ってたのかなぁ。

シモシュ言ってしまえば、気づいたら弾いてたんだ?

息吹そうそうそう。確かにそうかもしれない。

シモシュそれは僕と似てるかもね。

息吹そうすると、なんか、ピアノっていう意識よりも… 私、もう自分の音がピアノに聴こえなくて。

シモシュあぁ、はいはい。

息吹自分の音が全然ピアノに聴こえなくて、ピアノの音が全然出せない。

シモシュなるほどね、言わんとしていることはなんとなくわかる(笑)。

息吹でも、シモシュさんのピアノの音はピアノを愛してる人のピアノの音だなと思う。

シモシュ俺も録音して聴いてみると「なんでおれ、こんな音しかだせないんだろう」って。

息吹私もいっつも思うんです。

シモシュそれは、いまだ満足していないんじゃないかな、出したい音に対して。

息吹私、ほんとに出したい音が出せなくて。

シモシュ俺もちょっとずつ理想に近づいている気はするんだけど、やっぱね、自分の声と似てるよね。

息吹そう!ピアノは自分の声、みたいな。

シモシュしゃべってんのと変わんねぇじゃねぇかみたいなところ、あるよね。でもいぶちゃんは喋ってる声と唄が違うからなぁ〜。

息吹えへへへ。

シモシュちなみにクラシックって何弾いた?

息吹えっと、、、ちゃんと覚えてないけど... モーツァルト... ずっと好きなのはショパン、バッハ。
習ってる時は... ツェルニーをこうやって、、たぶん、一通りスタンダードコースは通ってきたと思う。

シモシュ個人の教室?ヤマハとか?

息吹個人です。個人でクラシックを習うのを辞めてから、自分で曲を作り始めてからのほうが全然クラシックに興味が向いちゃって。

シモシュおぉ、いいことですねぇ!わかる!

息吹作曲家として全然見る目が変わっちゃう。

シモシュそうなんだよね!そこなのよ!

息吹以前はただ、楽譜の上をなぞって弾くだけで、"いい曲だな" とか、"ここがぐっとくるな" とかだったけど。今は、そうやってみると、ドビュッシーとかラヴェルとか、うわぁ、、、すごい、みたいな。

シモシュ話し合うな、これ(笑)。絶対そうなんだよね!
だから前から僕思ってるんだけど、ポピュラーの人達ってもっとクラシック勉強すればいいのにって思うし、クラシックの人ももっとポピュラー勉強すればいいのにって思う。音楽としてどっちも必要と思うわけさ。やっぱり違うじゃない?でも構造とかで考えるとやっぱりクラシックの作曲家ってすごいよね。

息吹一見、感性的に作られてるかなって思うんですけど、やっぱりクラシックの人がちゃんとした分析をすると、ここは○○法で、、、みたいな(笑)。

シモシュそうそう、ある程度のセオリーとまでは言わないけど、理論とかあったうえでそれを使うか使わないかとか出てくるじゃない。 家を建てるときの話にするとすごくわかりやすいんだよね。たぶん誰でも、柱を建てて出来ると思うんだけど、素人さんだと強度がないんだよね。そのためには基礎工事をして、倒れないための方法でやって、いわゆる骨組みが出来て、、じゃあ、装飾どうしようかって感じになるよね。ある程度、基礎固めした上に、自分の自由なものを建てればいいと思うんだけど。
そこらへんが音楽にも言えると思うんだよね。ある程度ちゃんとやった方が自由な演奏が出来ると思う。そうすればすぐぶっ壊れていい曲も作れるじゃない?即興的な意味も含めて。 それを浅いなって思う人をみると、先に装飾考えてるんだよね、床の色どうしようとか、カーテンどうしようとか。 そういう人ってけっこう曲が全部同じような感じになっちゃったりするんだよね。

息吹確かにそうですね。私、ガーシュインすごく好きなんですけど、シモシュさん好きですか?

シモシュ好きですよ。

息吹ガーシュインの「ラプソディーインブルー」が異国の旅にでるみたいなイメージなんですけど、シモシュさんの音楽もそういうイメージがあって。私、ガーシュインって陽気な人なんじゃないかなって思っていて、シモシュさんとガーシュリンのイメージがかぶるんです。

シモシュあら、恐れ多い(笑)。あの時代ってすごく面白いのがさ、フランス行くとラヴェルがいたりして、あの二人は会ってるんだよね。 で、ラヴェルがガーシュイン観てびっくりして。いわゆるブルーノートみたいなさ、ジャズ的な要素ってあの頃あんまりなかったからさ、影響されてすぐラヴェルが作曲するんだよね。そういうのっていいよね。

息吹その時代の音楽家は現代のポップスを聴くような感覚に近い、、、今にすごく近い。

シモシュあの当時って録音物がなかったわけじゃない?ふと、想いを馳せるんだけど。 音楽会があるってなると、おそらく相当前から、お客さんも含めて準備があるわけじゃない。相当な娯楽だったと思うんだよね。 今みたいに、ネットとかCDでポンって聴けるわけじゃないし、わざわざ音楽を聴きに行くわけだから。 その音楽の作り方とか、聴きに行き方って今と若干姿勢が違う気がする。集中して行く、みたいな。だから、ブーイング起きたとかいう話をよく聞くじゃない? バレエのストラヴィンスキーとか、観客の賛否がその場で起っちゃうみたいなさ。それが名曲として残っているのもいくつかあるんだけど。 それくらいみんな真剣に聴きに行ってて、金返せどころか、「何だこの音楽は!」って言っちゃう人がいるみたいなさ。すごいなって。 ネットで聴いてると、つまんないから次聴いちゃおう、みたいなことが出来ちゃうから、雑になっちゃってるところもあるとは思うよね。 でもその分、いろんな音楽聴けるから、自分の好みがわかってくるよね。

息吹そうですね。

シモシュドイツに留学してた人が言ってたんだけど、絵描きとかにしても著名な画家たちの絵はもういいとして「こいつおもしろい!」って人がいたら、そいつにつぎ込むんだって。 そいつが育っていったら「な、俺が育てたんだよ」っていうステータスというかそういうのがあるらしくて。 ゴッホがきたからゴッホを観に行くんじゃなくて、今のやつを育てるって価値観があるんだって。それ、いいよね。

息吹すごくいい。

シモシュってところでね、ピアノ談義なんだけど。"ファツィオリ"ってピアノメーカーの精神がすごくて。創業して30年くらいなんだけど。社長さんが"パオロ・ファツィオリ"って方なんだけど。 まだまだピアノにやれることはあるって言って、まだ追及しているの。ピアノに対して、愛情と情熱がすごくて、まだ進化を遂げてるの。 工場もまだ30人くらいしかいなくて、全部手作業でやってて。
僕が今お願いしている調律師さんが現場でいろいろやっていて、工場に対して、こういうことが必要ってフィードバックすると、今度それを聞いて"新しいの出来ました"って持ってきて、"今度こっちだ"とか言って。どんどん進化してる。
今のピアノメーカー... スタインウェイやベーゼンドルファー、ヤマハやカワイだったり、他の業者さんは安定傾向にあるからさ。ピアノはこれで完成、みたいな。 それを"ファツィオリ"ってまだ挑戦してる。今を生きてる感じがすごくするんだよね。

息吹かっこいいですね。

シモシュ"ファツィオリ"のショールームが田町にあって、最新のものを弾かせてもらったんだけど、あまりのすごさにびっくりした。すげぇ、これって。

息吹どんな音がするんだろう、、、

シモシュあのね、こんな音伸びるの?って。国産だと音がすぐ消えちゃったりするけどさ。余韻がすごい綺麗。

息吹余韻、大事ですよね。

シモシュね、大事。そういうピアノを使うっていうのがね、僕も作曲家のはしくれとして現役でもがいているうちは、まだ新しいのをやろうっていうピアノとやるのも意味があるかなって。

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