シモシュでも、いぶちゃん、すごいピアノ上手いよね。

息吹いや、うまくない。

シモシュあんだけ、うわぁーーってやってちゃんと弾いてるもんね。いわゆるコード弾きとは違うからさ。

息吹最近もっと歌に意識を傾けたいなって思ってるんですけど、どうしても弾いちゃう。えへへ。そう、でも最近自分の意識が変わってきてて、ピアノは特別なんですけど、もっと歌の人になりたいって気持ちが強い。

シモシュバンドの時も弾き語りしてる?

息吹そうですね。

シモシュバンドの時はハンドマイクにしちゃえばいいじゃない。

息吹そうですね。どっちもどっちで良いって言ってもらえたら最高。

シモシュ弾き語りできるのは強いよね。おれ、昔ライヴでちょっとだけ歌ったことがあって。

息吹うわぁ、聴きたい。

シモシュいやいや(笑)。聴きに来てくれた友達が、歌よりもピアノの方が歌ってますよねって(笑)。

息吹シモシュさんは本当にピアニスト。

シモシュいや、ピアニストってわけじゃないんだけど、ピアノの方が意識をのせやすいんだよね。言葉じゃなくて。だから歌ってる人の伴奏でその言葉にのせて音を出す方が好き。自分が歌うとピアノになっちゃうから。

息吹うんうん。

シモシュ何か歌好きなんだけど、恥ずかしくなっちゃう。

息吹シモシュさんの弾き語りみてみたい。

シモシュほんとやめて。恥ずかしいから。

息吹でもほんとにうれしい、シモシュさんとツーマンライヴ。

シモシュそういっていただけるのがうれしい、俺なんかでいいのかなって。
気が付くと、この年になってるけど実感がない。おれ、48歳ってもっと大人な感じがしてたわけ。世の50歳くらいってもっと違うじゃんって。
ピアノもちゃんと練習し始めたのは30歳過ぎてからなの。ゼロから見直しして。もっと早くやっておけばよかったなって思うけど、しょうがないものね。

息吹シモシュさん、若い。そんなに離れてると思わなかった。シモシュさんのピアノの音ってほーーーーんとにきれいですよね。ベートーヴェンの"悲愴 第二楽章"が好きなんですけど。 あの曲で生まれて初めて音楽の安堵感を感じたんです。私の好きなミュージシャンはその安堵感を持ってる。シモシュさんがピアノを弾いてる時のその世界も、、、ほんとうに安堵感、、、上手く言えないけど。

シモシュえぇ、そうなの?

息吹ピアノを弾いてるとき、エネルギーがどこへ向いてるんですか?

シモシュあぁ〜。

息吹私はわりと内向きにむいていて、自分とピアノでどんどん地上に音が流れ込んでる感じなんですけど、私は歌も歌うので歌が発散型で、ピアノはわりと落とし込むような感覚があって。シモシュさんの場合だと?

シモシュおもしろい質問だね。あえて言うなら、弾いてる時っておそらくほぼ重心が上に行ってるね。たぶん。それで曲が終わるまで落とさないかも。

息吹あぁ、そうなんだ。

シモシュ出てる音に対して、これが続いてるっていう(描いたイラストを指しながら)視覚的にみてるところがあるかも。今出てるなぁって。それを探ってるところもある。余韻を探ってると言うか。

息吹なんか、上から全体をみるような感じで自分の世界とか音楽をみているのかなって思った。

シモシュそうかもね。具体的にどうってあまり言えないけど、音楽にしか向かってないから、このピアノはどうやって響きたいんだろうとか、こんな響きしてくれるんだとか、じゃあ、次こうやって出そうかな、とか。そっちの方の会話をすごくしていると思う。それが素直に出ているピアノに対してはすごく楽しめる。むちゃくちゃ年寄りなピアノとかさ(笑)。

息吹シモシュさんはお客さんを楽しませたいっていうエンターテイナーな感じがすごくある。人となりもそうだし。それもあるけど、自分の世界がとても安心するような感じもある。

シモシュエンターテイナー的な部分って僕の中では、邪魔な時がある。そっちに逃げれるのよ、言ってしまえば。楽しませちゃえばいいかって。そうじゃなくて純粋に音楽やりたいなって時もあるから。

息吹対極ですよね。アーティストとエンターテイナーって。

シモシュ理想はMCもしない、曲だけ弾いて帰る、ってやりたい。

息吹わかる。でもシモシュさんの人としての魅力がすごいあるから。

シモシュ今の言葉、ちゃんと録音してるよね?(笑)。
極論言っちゃうとその人を好きになれないと、その人の音楽を好きになれなかったりするじゃない?極論だけど。極論ついでにさ、ピアノを弾いてるんだけど、音が出てるのはその人の身体じゃない?その人のエネルギーが相まって出てきてるから、目には見えないけど身体で感じてるはずだから。 だから、ピアノの音は変わらないのに、たまに音が痛い人とか、落ち込んじゃう人とかいるじゃない。っていうことは、絶対その人の出してるエネルギーだと思うから、それを感じているのがライヴなんじゃないかなって思ったりする。

息吹すごくわかります。

シモシュだから、その時にサービス精神とかが邪魔になったりするんだよね。

息吹音が嘘になりますよね。

シモシュそう!そうそうそう!ほんとそう。だから音楽にしか向かわないっていうか。

息吹私は自分はあまりエンターテイナーではないなって思うんですけど、本質的に音楽と向かい合った方が、多分自分にとっても観てくれる人にとっても良いパフォーマンスが出来るんだろうなぁと思って。やっぱり音楽に集中したいっていうのはすごくわかる。

シモシュ結局そこを楽しんでくれればいいわけじゃない。人によってはしゃべりを面白くして、、っていう人もいるけど、その喋ってる時間、もう1曲弾いてくんねぇかなみたいな。人によっては。そこは音楽で勝負したいところではあるよね。

息吹あっ、シモシュさんに聞きたいことがあって。私、曲を作る時に、調やキーになんとなく色を感じていて。例えばなんですけど、Dはオレンジとか黄色で、bフラットは銀色で、bは白で、AとかAフラットは紫、みたいなのがあるんですけど。シモシュさんはそういうのありますか?

シモシュキーに関してのその感覚はすごくわかる。

息吹やっぱり!

シモシュ歌の人って自分の出せる声が限られてくるから、インストの人とは若干解釈が違うと思うんだけど。曲を作る時とか、ライヴの時に、意外とキーを気にしていて、曲順をキーで決めることがある。同じキーを2曲続けないとか。

息吹わー、すごい。

シモシュやっぱり耳心地とかあるじゃない。それって色というよりは"香り"とか"温度"とかそういう感じになってくると思うんだけど。
最初、作ってたキーがなんか違うって思って、キーを変えようと思った曲が1曲、2曲くらいあるんだよね。変えたらそれこそ"色"と"香り"とか、雰囲気変わるじゃない。柔らかくもなるし、堅くもなるし。
僕、あるビデオの音楽を任されたことがあって。あるテーマがあってそれを繰り返してくれって言われて、繰り返して作ったわけよ。 ビデオが出来上がってみたときに、おんなじキーが繰り返されて飽きちゃって。これは絶対良くないって思って。それからそういう作り方を考えた。歌じゃなくてBGMだからさ。ある程度キーを変えてあげた方がいいのかなって。

息吹そうなんですね、おもしろい。今日、余計に楽しみになりました、やっぱり合うところあるんだなって。

シモシュそうだよね。話してみないとわからないことあるよね。みやこちゃんが会わせたいって言ってくれたのはわかる気がする。

息吹やっぱりみやこさんの感性するどい。

シモシュ侮れないよね。わりとホワンって見えるけど、怖いよね。昔っから思ってるんだけど(笑)。

山崎うふふ。

シモシュほんと、年齢差関係なく、こういう子と出来るっていうのは本当に楽しみ。僕も刺激を受けるからね。例えばいぶちゃんが先にやったとして、どうするんだこの空気、、、みたいな。怖いよね。

息吹んふふふふ。

シモシュせっかく一緒にやるんだから、新しいもの生まれると良いよね。そして、全然違うピアノだと思うし、そこもお客さんに楽しんで欲しいよね。

息吹うー、たのしみ。なかなか好きなピアニストって出会えないから。

シモシュそんなこと言われると緊張しちゃう。

息吹2017年の楽しみが増えた。ピアノ練習しなきゃ(笑)。

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シモシュ プロフィール

作曲家・編曲家・ピアニスト。本名松崎順司。
1990年より音楽活動を開始。ラジオ・テレビのテーマ曲、ビデオ音楽、パントマイムや市民ミュージカルなど映像音楽、舞台音楽の作曲・編曲に携わり、多くの劇団で作品が全国巡演されている。またピアニスト、サウンドプロデューサーとして多くのシンガー、ミュージシャンのサポート活動も行う。
2003年、作品性と一発録音にこだわった1stアルバム「ManneRhythm」を発表。 以後「シモシュ」に改名。活動一切をシモシュ名義にて行い、ピアノソロ活動や子ども向けコンサートを精力的に展開。ピアノソロコンサートは来場者の年齢層も幅広く、ホールからカフェなど様々な場所で企画され上演中。05'にはモンゴル首都ウランバートル、ドラマ劇場にて日本人初のピアノコンサートが開催され話題となる。幼児・児童対象のコンサートは全国保育園、幼稚園、鑑賞団体、公共施設で多数公演している。

高井息吹(Eve) プロフィール

1993年生まれ。2016年 国立音楽大学卒業。5歳からクラシックピアノを始める。幼い頃から自分で聴いた音楽をピアノでアレンジし弾いていた。その後、吹奏楽やバンド様々なスタイルの音楽に触れる。日本のポップスやロックを中心に、クラシックやジャズ、オルタナティヴミュージック等に音楽的な刺激を受け、本格的に作詞・作曲・弾き語りを始めたのは19歳の頃。現在はバンド形態も含め、都内を中心にライブ活動を行っている。

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